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子どもの歯が痛い! その原因と応急処置
お子さんが「歯が痛い」というと「虫歯になっちゃった?」と心配になりますよね。子どもにとって、どの場所がどう痛いかを説明するかは難しく、また日によって痛みがあったりなかったりで、保護者の方には歯医者にいったほうがいいのか、判断に迷うこともあると思います。
ここでは、子どもが「歯が痛い」といった時、考えられる原因を3つ紹介します。
むし歯
子どもの歯痛の原因で最も多いのはやはりむし歯です。歯の1番外側にエナメル質があり、その次に象牙質や神経があります。このエナメル質に穴が空き、象牙質や神経に刺激が加わり痛みを感じるのですが、子どもの歯は、大人に比べてエナメル質と象牙質にある歯の主成分が少なく弱いので、むし歯になると進行が早い傾向があります。
むし歯が進行して神経までむし歯菌に感染してしまうと、ズキズキした強い痛みが出たり、膿がたまって歯肉が大きく腫れてしまうことがあります。
歯の生え変わり
子ども特有の、歯の生え変わりによる歯痛の場合もあります。
乳歯がグラグラしたり、下から生えてくる永久歯に歯肉が圧迫されたり、抜けそうな乳歯の周りの歯肉が炎症を起こすことによって痛みが出ることがあります。
歯ぎしり
成長期のお子さんは、あごを刺激し、骨を成長させるために、多少なりとも歯ぎしりをします。しかし、歯並びが悪かったり、睡眠不足などがあると、この歯ぎしりが過剰に強くなりすぎてしまい、痛みとして感じてしまうことがあります。また、歯が抜ける時期が近づいた5、6歳のお子さんですと、下の前歯が生え変わりでぐらつくことで違和感を感じることもあります。
この他、知覚過敏や口内炎、副鼻腔炎なども原因となります。
歯が痛いときは、早めに歯医者さんに行くのが一番です!
ただ、夜間だったり、休日だったり、すぐに歯医者さんに行けない時もありますよね。
そんな時の応急処置についてご紹介します。
歯が痛い時の応急処置
・お口の中を清潔にする
子どもの歯には大人よりすき間が大きいので、歯のすき間に食べ物が挟まっていると痛みを感じることがあります。
子どもの口の中をみて、何か挟まっていないか確認し、ハブラシやフロスを使って、歯肉を傷つけないように優しく取り除いてあげましょう。
・冷やす
濡れたタオルや保冷剤、タオルで巻いた氷などで患部を冷やしましょう。
冷やすことで血流を抑え、痛みを和らげられると言われています。
・解熱・鎮痛剤を使う
痛みが治まらないときは、小児用の解熱・鎮痛剤を使用しましょう。
ただ、薬の量は、基本的に年齢と体重によって決められています。
大人用のものをそのまま飲ませるのはやめましょう。
応急処置で痛みが和らいだとしても、痛みの原因が解決されたわけではありません。残念ながら、強い痛みがあるような場合の多くは、大きなむし歯になっていることが考えられます。
子どもが「もう歯は痛くない!」と言っても、必ず歯医者さんを受診しましょう。